視力チェックって何をしているの?③ ~屈折異常とは~
- 2018.11.07
- 仕事内容
皆さん、こんにちは
金剛店 仲野です
今回は 視力チェック3回目です
前回、私達メガネの金剛が蓄積しているデータは
最小可読閾を測る指標の「ひらがな指標」を用いて、遠方の静止視力を測っていることをお伝えしました。
私達が使用しているお客様カード(便宜上カルテと呼んでいます)の裸眼視力の欄にも
勿論、上記の視力でデータを蓄積しています。
店がリニューアルしたら環境が変わってしまいますが、
同じ環境で同じ指標で測っているデータなので、前回と今回の比較が出来ます。
視力が下がっていたら、まず眼の屈折異常の変化を疑います。
屈折異常?
皆様には馴染みの無い言葉かと思います。
予告でも書きましたが、所謂、近視とか乱視とか遠視とか言われるものです。
勿論、視力の変化の原因は屈折異常だけではなく、眼病等が原因の場合もあります。
そのことはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
そこで次に、メガネを掛けた時の視力を測ります。
矯正視力と呼ばれているものですね。
メガネが合っていれば、近視等が相殺されているので良好な視力が得られます。
合っていなければ、折角メガネを掛けても「なんか良く見えないなあ」ということになり、
眼鏡店に足を運ばれることになると思います。
ここで必要なのが、どんなメガネを掛けているかのデータです。
これは基本的に万国共通の表示方法があります。
1例をあげますと
SPH -2.00 CYL -1.00 AXIS 180
(近視と乱視を矯正するためのメガネだということを表しています。)
これまでにメガネを作ったことがある方は、どこかで見たことがあると思います。
作ったメガネの保証書だとか、明細書だとか…
眼科で測った方は眼鏡処方箋にもこの様な記載があります。
一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ただ、意味が分からないとちんぷんかんぷんです。
それぞれ何を意味しているか、簡単に解説していこうと思います。
SPH
頭文字をとって S だけで記載していることもあります。
(SPH自体が既に頭文字ですがここでは気にしないで進めていきます)
日本語で 球面 と書いていることもあるかもしれません。
ここを見ると、そのメガネが近視用なのか遠視用なのかが分かります。
書いてある数字がマイナス表記なら、あなたの眼は近視だと分かります。
プラス表記なら遠視だと分かります。
CYL
頭文字をとって C だけで記載していることもあります。
日本語で 乱視 と書いていることもあるかもしれません。
AXIS
頭文字をとって AX と記載していることもあります。
日本語で 軸度 と書いてあるかもしれません。
この乱視と軸度はセットで記載されます。
ここに記載があれば、あなたの眼は乱視があることになります。
例外もあります。
冒頭で蓄積している視力のデータは「遠方の静止視力」だと書きました。
そうなんです。
そのメガネが遠方用かどうかで、書いてあるデータの意味が違ってしまいます。
そこで私達は、お客様からメガネをお預かりするときに
遠方用なのか近方用なのか 用途を伺っています。
この用途も極めて大事なのですが、これもまたの機会に、、、
紙面も尽きてきましたので、今回はここまでにしたいと思います。
真面目な話ばかりになってしまいました。
次回は、眼やメガネに関わるちょっと面白い話なんかも出来たらと思います。