アイフェスタ2019 in 和歌山 ~視覚障害者総合福祉機器展示~
- 2019.08.09
- 医療連携
メガネの金剛、福祉機器担当の山内です。
今回は和歌山市で行われた福祉機器の展示会にお邪魔させていただきましたので、
その模様をお伝えいたします。
主催は和歌山県網膜色素変性症協会(JRPS和歌山)様。
網膜色素変性症は、求心性視野狭窄といって視野障害のなかでも周辺視野から徐々にせまくなっていき、
日常生活に不便が出てくる状態です。
国が特定疾患に指定している難病でもあり、中途失明の原因となります。
神戸のアイセンターで治験が行われている網膜再生手術に期待がされています。
場所は阪和線和歌山駅から徒歩で10分ほどの場所にある「和歌山市ふれ愛センター」で行われました。
ドキドキしながら入っていきましたが、
「書くことは可能ですか?」と受付の方の優しい対応に緊張もほぐされました。
最初は当事者と間違われたのですが、実は一見して視覚障がい者とは分からないこともあります。
視野が残っていると困難ですが歩行が可能なことも多々あります。
そういった方は思いのほか多く、危険を察知しにくい、人にぶつかりやすいなどがあるので
私たちの理解をもっと広めていかなければなりませんね。
障がい者の方も、気持ちよく暮らせる世の中になってほしいです。
さて、会長の挨拶からアイフェスタin和歌山がスタートです。
早くも多くの来場者があり、期待の大きさがうかがえます。
当ブログで何度かご紹介した、「HOYA MW10 Hikari」も出展されています。
相変わらず人気のブースで、メーカーさんも対応に一生懸命でした。
当店でも問い合わせの多い機種で、広角レンズにバージョンアップして用途の幅も広がっております。
個人的に興味を惹かれたものが、こちらの点字プリンター。
SINKA株式会社さんの「立体イメージプリンター イージータクティクス(Easy Tactix)」。
家庭用のインクジェットプリンターと同じような大きさで、点字文字や模様を浮かび上がらせてくれます。
サンプルを何枚か頂いたので、まずは地図
そして、変わり種で家紋。
文字だけではなく、デザインも浮き上がっているのがお分かりでしょうか。
点字名刺を自分でデザインして作ってみたいな、などと思っています。
通常価格(施設等が購入する場合)は298,000円とのことですが、
個人購入の場合には18万円で提供しているとのことです。
私個人の家計では厳しいです・・・もちろん、業務用点字プリンターと比べれば破格の価格です。
その他、小物類で興味を惹かれるのは「ユニバーサル財布」。
視覚障がいの方やロービジョンの方はもちろん、
少し見えにくくてレジでまごついてしまうという方にも便利かなと思いました。
少しの工夫で便利になるグッズはたくさんあります。
色んな団体、そして個人の方々の尽力によって運営されているのが伝わってくるアットホームな会場でした。
来年も開催されるようなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
来年は我々も協力できればと思っています。
■視覚障がい者用福祉機器(補装具、日常生活用具) お問い合わせ先
072-234-2856 担当:山内
機器以外にも福祉情報についてなど、お気軽にお問い合わせください。
出来る範囲で誠心誠意、対応させていただきます。