色を教えてくれる福祉機器・カラリーノ
- 2019.05.16
- 医療連携
こんにちは。
メガネの金剛、福祉担当の山内です。
今月は、眼に不自由を持たれている方のための福祉機器のご案内をさせていただきます。
ご紹介いたしますのは・・・
■カラリーノ
「音声色彩判別装置」というもので、視力障害で色の識別が難しくなっている方に
知りたいものの色を150以上の微妙な色彩ニュアンスまで音声で教えてくれます。
大きさは縦幅11cm、横幅5cm、厚みが2.5cmとコンパクトで、
ポケットにも入れていたいただけるサイズです。
では実際に使ってみましょう。
まずは、色を知りたいものに隙間が無いようにピタッと当てます
次に、ボタンが二つ付いているのでスピーカーに近いほうのボタンを押します。
そうすると、色を微妙なニュアンスまで教えてくれます。
どういう場面で使われるかというと、お洋服関係のことが多いです。
例えば、
・色の識別が困難になってきて、何色の服を着ようかと思った時に、その色の服を探す。
・左右の靴下の組み合わせが間違っていないかを確認する。
というようなことに使われます。
この機器の優れている点というのが、オーストリア製ですが色合いの表現を日本人の感覚に非常によく合わせているということです。
実は、何色と表現するかというのは国によって違っていて(例えば、信号の色を「青」という表現を使う国もあれば「緑」と表現する国もある)、日本人向けにした時にしっくりこないことが多いんです。
外国製で同じようなものがあったのですが、日本ではしっくりこなくて使われなくなったと聞いています。
その中でもこのカラリーノが現役で売れ続けているのは、日本人の感覚に合ったわかりやすさだと思われます。
実際に使われている方のお話では
「だんだんと色の識別が難しくなり、変なコーディネートの服を着てないかと思うと外に出る自信がなくなった。このようなものがあって良かった。」
というお声をいただいております。
そして、このカラリーノにはもう一つの機能が付いています。
その機能が「ライトルーフ」。
明るさを音の高さでお知らせしてくれます。
光覚が不自由な方(目の状態により光を感じることができなくなった方)を助けるための機能です。
「仕事場などで電気が消えているか確認できず、電気を付けたまま帰ってしまう。」
「気付かずに真っ暗な部屋に人を招き入れてしまう。」
そういった不安を解消してくれます。
自治体によっては視覚障がい者用の日常生活用具として補助の対象になっている地域もあります。
詳しくは、各自治体にお問い合わせください。
商品についてのお問い合わせは
072-234-2856
メガネの金剛 山内
まで、お願いいたします。