いろんな時代の遠近両用レンズ
- 2020.03.17
- メガネの金剛
こんにちは!メガネの金剛のヤマザワです。
皆様、「遠近両用レンズ」というとどのようなレンズを思い出すでしょうか?
「え?見た目は普通のメガネレンズとかわらないでしょ?」
と思う方が多いかもしれませんが、実はその昔、
遠近両用レンズと言えばこんな形のもののことを言いました。
これはいまでは「二重焦点レンズ」や「バイフォーカルレンズ」と言われているものです。
通常のレンズに小窓がついており、小窓部分に近くが見える度数が、
それ以外の部分に遠くが見えるレンズが入っています。
その昔、と表現しましたが、このレンズは今でも販売されており、
もちろんメガネの金剛でも取り扱いがあります。
遠くを見る部分と近くを見る部分の境目がはっきりしているので
慣れた人には使いやすいレンズとなっております。
しかし、見た目で遠近両用レンズであることがはっきりわかってしまうので、
遠近両用レンズはおじいちゃん、おばあちゃんになってから使うものというイメージが大きくありました。
そして、そんな中で登場したのが、「累進レンズ」と呼ばれる
見た目では普通のレンズと変わらない、遠近両用レンズです。
上記の「二重焦点レンズ」の遠近両用レンズと区別するために
昔は遠中近レンズと呼ばれていました。
その呼び名のとおり、遠くから近くまで連続的に度数が変わっているため、
中間も含め見る位置さえ合わせれば色々な距離のものが見えるレンズとなっています。
見た目の部分が改善されたことによって女性の遠近両用使用者も増えていました。
ただ、多焦点から累進になったことで、レンズの端にユレや歪みが生じることになり、
人によっては階段が怖くて使えない、酔ったような感じになるという問題も出てきました。
レンズ会社の方々はこの「累進レンズ」の遠近両用レンズのユレや歪みを
いかにして少なくするかを日々研究しています。
そして研究する中で開発された最新式のレンズがメガネのレンズを入れる枠、
そしてメガネを掛ける人にレンズを合わせる「オーダーメイド」という考え方です。
レンズはもともと丸い形のものですが、そのレンズを削ってフレームにはめ込み、
そしてそのメガネを人が掛けるというものです。
ならばフレームに、そしてメガネを掛ける人に合わせてレンズを作れば、
1番歪みの少ない状態にできるという新しい考えで作られています。
勿論この間には細かい進化もあると思いますが、この「オーダーメイド遠近両用レンズ」が
きっと今後のスタンダードレンズになっていくと思われます。
人間が情報の8割を見ることで得ているということから、
どの時代でも「遠近両用レンズ」は重要な役割を果たしていました。
そしてパソコンやスマホがほぼ必須になって、近くのものを見ることが増えた今こそ、
もっと遠近両用レンズの良さを伝えていきたいと思っております。
遠近両用レンズはお店で無料体験できますので、ぜひスタッフまでお声掛けくださいね。
おまけ
今はiPadでのデジタルイラストをメインで描いていますが、学生時代は油絵をメインで描いていました。
なのでデジタルで油絵っぽい絵を描きたいなあとずっと考えていましたが、
なかなか良い書き味で描けるものが見つかりませんでした。
そこで最近友達に紹介してもらって出会ったのが3DSの「新絵心教室」というゲームソフトです。
これこれ!この書き味!と感動しました。
色の混ざり方や重ねて色を塗った時の色の出し方などとても高いレベルで再現されていました。
しかも描き方を教えてくれるレッスンまであって感動!
しかもこれが7年以上前に発売されたものと知って驚きでした。
今回はそのソフトの中のレッスンの中で一番上手く描けたと感じたメロンのイラストをご紹介。
今後はこのソフトも活用しながらイラストを描いていこうと思います!