視力チェックって何をしているの?⑫ ~老眼鏡を正しく使って楽な眼鏡に~
- 2019.08.25
- メガネの金剛
皆さん こんにちは 金剛店、仲野です。
ここで、ちょっとおさらいです。
【20歳まで】 眼の成長期(視力の成長期)
【20代、30代】 調節力変化期(老眼潜伏期)
【40代、50代】 調節力変化期(老眼顕性期)
【60歳以上】 視力変化期(加齢による視機能の変化期)
ああ、これなら知っているよ、という方も多くなっているとは思いますが、大事な部分なので一応おさらいです。
前回までで、上の2つ「20歳まで」と「20代、30代」について説明させて頂きました。
今回は3番目、「40代、50代」私達メガネの金剛が考える分類で言うと、老眼顕性期!!
そうです。ついに老眼を自覚し始める年齢になってきました。
20代、30代を通じて、少しづつ減って来ていた調節力(近くを見るための眼のパワーのようなもの)
40代、50代になってくると、近くを見るときに支障を感じるようになってきます。
支障の感じ方は様々です。
・薬の効能書きなどの小さい字がボヤけて見にくい
・1日パソコン等の事務仕事をすると疲労が激しい
・長い時間、読んでいられない
・食事の時、魚の骨が見分けにくい
・暗い部屋で読みにくいと感じる
…等々。
メガネを使っているかどうかでも変わってきます
近視のメガネを掛けている方は、メガネを外すことが出てきます。
スマホを見るときにメガネを頭に乗せていたり、鼻眼鏡にして覗いていたり…、
そんな方を見かけたことがあると思います。
遠視や正視の方(これまでメガネを掛けていない方)はスマホを見るとき、20代30代に比べると、少し離して見ているでしょう。
近視の方は上記のようにメガネを外したり、弱めのメガネを掛ければ十分に近くが見えるので、
まだまだ老眼ではない!と思いがちですが、実は老眼が顕れているのです。
私自身が丁度、この年齢なので、リアルタイムで老眼の顕性化を感じています。
私の視力データ
右:S-0.00 視力1.2
左:S-0.00 視力1.2
私は遠視でも近視でもなく、正視です。
20代30代は見ることに関して何一つ不自由はありませんでした。
以前から紹介していますように、本を読むことが好きなので、この頃はジャンルを問わず読み漁っていました。
これが40代になると、読む量が明らかに減ってきました。
思い返せば、まず、電車に乗っている時に読まなくなりました。
後、寝る前にも読まなくなりました。
いずれも、読み始めるのですがすぐに眠たくなってしまい、止めてしまうのです。
これは調節力が限界に達していた証拠です。
見ることは出来ても、持続出来ない状態です。
私は眼鏡屋でしたので、この段階で老眼鏡を作製し使い始めました。42歳の時です。
この時は、まだ老眼鏡が無くても読めました。
しかし老眼鏡を正しく活用することで、時間を気にせずに読むことが出来ました。
やはり、物語は先が知りたくなりますからね。
このように、40代、50代の「老眼顕性期」の方の良く見えて楽なメガネは、
「老眼鏡の正しい使用」です。
老眼鏡にも色々あります。
呼び方も、リーディンググラスと言ったりしますが、まあ老眼鏡です。
種類も近用単焦点と呼ばれるものから、デスクワーク用、ルーム、シティ、フィールド等々。
ひと昔前のように、鼻眼鏡にしたりといった、恰好悪いイメージは今の老眼鏡にはありません。
とてもスタイリッシュに若々しく掛けて頂けます。
皆さんも老眼鏡を忌避して読みたい物を我慢するよりも、
正しく活用してどんどん読書を楽しみませんか?
次回はちょっと寄り道して、老眼鏡について語ってみたいと思います。
おまけ
以前のブログで、サンテグジュペリを読み直すと言っていましたが、本屋でちょっとおもしろそうな物を見つけてしまいました。
J・R・Rトールキン版「サーガウェインと緑の騎士」です。
単行本なので、字が大きくて読みやすい!(最近は文庫も読みやすくなっていますね)
実は何を隠そう、私は「指輪物語」の大ファンでもあるのです。
原作は勿論ですが、映画も最高です。
あれを超えるファンタジー映画は未だに無いのではないでしょうか?
皆さんも読書の秋、正しい老眼鏡を使って、存分に物語をお楽しみ下さい。