視力チェックって何をしているの?⑪ ~20代にも老眼がある?~

皆さん、こんにちは。金剛店、仲野です。

 

前回は、【20歳まで】の眼の成長期の方の、良く見えて楽なメガネについて説明致しました。

今回は【20代~50代】の調節力変化期の方の説明です。

 

まず、20代~50代は

②老眼潜伏期(20代~30代)

③老眼顕性期(40代~50代)

に分けられます。

 

②20代、30代

20歳を過ぎますと、視力は安定してきます。

ここで言う「視力」とは、遠見での裸眼視力です。

裸眼視力は20代から50代位まで、基本的には安定し、あまり変化しません。

学生の方や社会人の方でも、毎年の健康診断で測る視力は、大体同じではないでしょうか?

(ただ最近はパソコンは勿論、スマホの急激な普及もあって、一概にそうは言えなくなってきました。近くを見ている時間が多くなり、大人になってから近視が進行することも珍しくなくなってきているようです)

 

遠見での裸眼視力は安定していますが、ここで密かに進行しているのが「老眼」です。

老眼(老視)とは、年齢と共に調節力が減衰し、調節しても近方視が困難になった状態です

簡単に言えば、眼のオートフォーカスの機能が弱くなって、近くを見たいのに焦点が合わない状態です。

20代、30代の方からは、近くを見るのに何の不自由もないよ!と言われそうですが、潜伏期だから当然です。

ここで、各年代のオートフォーカスの能力の比較をしたいと思います。

どのくらいの距離まで近寄っても焦点が合わせられるかという比較です。

※調節力とは近くを見るための眼のパワーのような単位です。

どうでしょうか?

一般的に、本を読んだりする時の距離は35センチ位と言われているので、20代、30代の方は余裕です。

これなら不自由は感じません。

でも10代と比べると、近寄れる距離では負けています。

潜伏しながら老眼が進行している感じが分かりますか?

まさに「潜伏」です。

 

この年代の方に、オススメの選択肢は2つあります。

スマホを見る時間を少なくするか、調節力サポートタイプのメガネを装用することです。

この年代の方は、スマホ等をとても近づけて見ている方が多いです。

20代なら10センチまで寄れるので、満員電車の中でも見ることが可能です。

(40センチは必要な50代では、満員電車ではスマホを見るのは諦めるしかありません。)

これを、適正な35センチ位に離してみる癖がつけられたらOKなのですが、集中するとどうしても近付いてしまうものです。

そんな時は、メガネの金剛で「新コンセプトレンズ下さい」とご用命下さい。

調節力サポート機能付きの、良く見えて楽なメガネをご提案致します。

 

次回は潜伏していた老眼が表に出てくる、老眼顕性期の40代~50代の方の良く見えて楽なメガネをご案内致します。

 

おまけ

次回は私も属する老眼顕性期ですが、まさに転換期です。

老眼鏡を使う前は、SFに興味が無くなったのかな?と思ってしまう程、短時間しか読書をしなくなりました。

新しい本や、単行本サイズならまだしも、古い文庫本はお手上げでした。

丁度、この頃に宮崎駿監督の影響でサン・テグジュペリの「夜間飛行」を買ったのですが、昔の装丁だったので、字が小さくて行間も狭く、結局、読まずじまいでした。

今は自分に合った老眼鏡を持っていますから、本棚から引っ張り出して読破しようと思います。

何を隠そう、私は宮崎駿監督の「紅の豚」の大ファンなのです。