視力チェックって何をしているの?⑩ ~眼の成長期~
- 2019.07.05
- メガネの金剛
皆さん、こんにちは。金剛店、仲野です。
前回は、老眼に焦点を当てつつ、「良く見えて、楽なメガネ」とは何かをお話ししました。
今回は年代毎に違ってくる、良く見える事、楽な事、についてより詳しくお話ししたいと思います。
まずは、前回のおさらいです。各年代をメガネの金剛では下記のように分けて考えています。
【20歳まで】 眼の成長期(視力の成長期)
【20代、30代】 調節力変化期(老眼潜伏期)
【40代、50代】 調節力変化期(老眼顕性期)
【60歳以上】 視力変化期(加齢による視機能の変化期)
今回は 【20歳まで】眼の成長期 に焦点をあてお話ししていきます。
①20歳まで
20歳までと、一括りにしていますが、就学前、小学校、中学校、高校とより細かく分けることは可能です。
就学前、特に乳幼児期は眼にとって、とても大事な時期です。
この辺りの細かい内容は、メガネの金剛こどもメガネ担当の北原のブログにありますので、是非参考にして下さい。
話は戻りますが、人間の眼球は5歳位までに形態が完成します。
この時期が最も大きな変化のある時期と言えますが、メガネの金剛で視力チェックをすることはありません。
(眼科での検眼になります)
メガネの金剛ではMOCAという店舗形態もあり、隣接する眼科と密接に連携し、この時期のメガネの対応もしております。
小学校に上がりますと、まさに成長期です。
1年で10センチ位背が伸びることも珍しくないのではないでしょうか?
この小学校に上がる頃には、視力も完成し、1.0の視力が出るようになっています。
(この場合の視力は裸眼視力です。)
眼の機能としての視力は完成し、裸眼で1.0が見えるようになっているはずですが、実際には遠見裸眼視力1.0未満の子供の割合が増えています。
遠見裸眼視力1.0未満の割合
幼稚園 24.5%
小学校 30.5%
中学校 52.8%
高等学校 65.8% ※平成25年度文部科学省学校保健統計調査より
身体の成長は、眼の成長でもあります。
日本では近視によって視力の低下が起こっている場合が多いようです。
(近視以外での視力低下もありますし、近視の原因も色々ありますが、ここでは割愛させて頂きます)
成長と共に、近視も進行していきます。
近視で視力が低下しているなら、メガネで矯正しなければいけません。
以前のブログで書きました、S-1.25とかですね。
近視が1年で大きく変わることも珍しくありません。
その場合はメガネも変えていく必要があります。
ですが、小学生位の子供さんが自ら「見えにくくなったから、メガネを変えたい」とは言わないでしょう。
見えにくい状態ですと、黒板の文字が読みにくくて授業に集中出来ないかもしれませんし、
もし野球をしていたら、ボールが見にくくて打撃に影響しているかもしれません。
そんな訳で、この年代の場合は1年に1回の視力チェックではなく、1年に最低2回は視力チェックをしていただきたいと思います。
そして小学生の場合、メガネの金剛では眼科での視力チェック(眼科検診)をお勧めしています。
何故かというと、次の年代から出てくる「調節力」というものが、小学生位の子供さんだと極めて強いので、メガネ店だと正確な度数を測れないことがあるからです。
そこで、メガネの金剛では近隣の医療機関と連携することで、1年間の度数変更可能期間を設けています。
定期的に医療機関(眼科)を受診していただくことで、常に適正に補正されたメガネを使っていただけるように努めています。
20歳までの方にとって、「良く見えて、楽なメガネ」とは、成長に合わせて、しっかり視力の出るメガネを使用することです。
成長期は中学生の時かもしれませんし、高校生の時かもしれません。
お子様がしっかり見えているか、時々確かめてあげて下さい。
次回は「調節力変化期」について、詳しくお話したいと思います。