視力チェックって何をしているの?⑨~老眼って何だろう~
- 2019.05.25
- メガネの金剛
皆さん、こんにちは 金剛店 仲野です。
前回は、「よく見える」と思って使っていたメガネが、知らないうちに
「楽ではない」メガネに変わってしまっていた、というお話をさせて頂きました。
例に出したのは、40代の金剛太郎さんでした。
私と同年代の事なので、実感もあり、「そうそう!」と共感もし易かったからです。
40代から50代は、老眼顕性期とでもいいましょうか。
はっきり申し上げて、「老眼」を実感し始める年代です。
老眼と聞くと、衰え、と直結しますので、皆さんも大嫌いな言葉の一つではないでしょうか?
そもそも、「老眼」とは何なのでしょうか?
老眼とは:
眼内の水晶体の硬化等の原因により、近くの物体に焦点を合わせられない状態
? 良く分かりません
簡単に言ってしまえば、眼のオートフォーカス機能が弱くなって、見たい物がボヤけて見にくくなる事です。
一般的には「遠くは見えるが、近くが見えない」状態です。
一般的には、というのにも訳があります。
近視の方(金剛太郎さんもそうでしたが)はメガネを掛ければ遠くは見えます。
メガネを外せば近くも見えます。
では、この場合は老眼では無いのでしょうか?
実は、そういう方の中にも老眼の方もいます。
メガネを掛けた状態では近くが見にくい方は老眼になっているかもしれません。
意外とご自身では気づかれていない事も多いのではないかと思います。
先程も、40代、50代は「老眼顕性期」と申し上げました。
顕性期があるからには、勿論、「潜伏期」というものがあります。
そうです、眼のオートフォーカス機能が弱り始めているのに、気づかない時期があるのです。
オートフォーカスが弱り始めるのは、いつ頃からでしょうか?
実は20代から、既にオートフォーカスの機能は徐々に変化しているのです。
批判を恐れずに申し上げるならば、「20代の方からすでに老眼は始まっている」という事になります。
勿論、隠れているので気が付きませんが、、、、、。
気が付くきっかけは様々です。
テレビの宣伝などで良く見かけるのは、
● 小さい字(薬の効能書き等)がボヤけて見にくい。
● スマホを見るときにメガネを外している。
● 長時間、本を読めなくなった。
……等々。
顕性化したら何かしら対策を講じるのは勿論ですが、
隠れている時にも、実は対策が有効なのです。
ここで、やっと本題に入ります。
メガネの金剛では1年に一度の視力チェックを通して、この隠れた老眼をはじめ、
様々な眼の状態を推察して、お客様にとって「楽な」状態を探しています。
そして、その「楽な」状態は年代に応じて変わってきます。
40代、50代が老眼の顕性期と申し上げたのは、こういう理由からだったのです。
それでは、年代に応じた「よく見えて、楽なメガネ」とはどういった事でしょうか。
メガネの金剛では以下のように大きく分類して考えています。
【20歳まで】 眼の成長期(視力の成長期)
身体の成長期でもあり、眼も成長し、視力(度数)も大きく変化する時期です。
メガネの金剛では、小学生までのお子様には眼科受診をお勧めしています。
この時期は、眼の変化に合わせて、メガネも早目に替えていくことが必要です。
【20代、30代】 調節力変化期(老眼潜伏期)
基本的に眼は安定しますが、隠れてオートフォーカスが変化している時期です。
メガネの金剛では「アシストタイプ」のメガネ等、眼の機能をサポートするレンズをご用意しています。
【40代、50代】 調節力変化期(老眼顕性期)
近くの見にくさを実感してくる時期です。
無理して見るよりは、累進メガネと呼ばれる種類のレンズの使用をお勧めしています。
【60歳以上】 視力変化期(加齢による視機能の変化期)
様々な加齢による変化が眼にも現れてきます。
白内障等、眼の手術をされる方も珍しくなくなってきます。
メガネの金剛では近隣の医療機関とも連携してサポートしております。
次回は、それぞれの年代で「よく見えて、楽なメガネ」の具体的な説明をしてまいります。
余談の続き
前回、SFについて少し書きましたが、一番好きな作品を書き忘れていました。
アーサー・C・クラークの「太陽系最後の日」です。
ラストに広がる情景のイメージは圧巻です。
短編ですので、老眼顕性期の方でもすぐ読めます。
辛かったら、メガネの金剛で、「楽なメガネ」をご案内します。