遠近両用のメリット・デメリット

遠近両用のメリット・デメリット

こんにちは、メガネの金剛の西村です。

今回は金剛山ネタはございません・・・

ちょっと真面目なお話になります(´∀`)珍しいでしょ!

 

皆様、遠近両用レンズは使った事がございますか?

遠近両用レンズといっても、数十年前に作られていたレンズと

現在とではだいぶ進化を遂げています。

 

数十年前の遠近両用レンズと言えば、レンズの下部に小さい窓の様なレンズが付いた

いわゆる「二重焦点(バイフォーカル)レンズ」が主流でした。

その二重焦点レンズのデメリットとしては

× はたから見てすぐに老眼が入っているとわかってしまう

× 境目が出来てしまうので、境界が気になる方が多い

× 1番お求めしやすいタイプでもレンズのみで2万円以上はする

 

そして、現在平成31年時点での追加されたデメリットとしては

× 新しいレンズの開発がほぼストップしている

 

ただ、二重焦点にもメリットはございます。

それは…

◎ 境目がある事で、どこを見たら老眼の度数が入っているかわかりやすい

◎ 老眼の度数を上げても周辺の歪みが増えない

◎ 老眼のレンズ(小窓)を1mm単位で自分の好きな位置に設定出来る

 

 

現在最も主流になっているのは境目のない「遠近両用レンズ(累進レンズ)」

そのデメリットとしては

× 老眼の度数を上げれば上げるほど、周辺の明瞭域が狭くなる。

× 累進レンズの歪みに慣れない方もいる

× 担当したスタッフの測定技術力・調整技術力によって見え方や慣れ方が左右される

×歪みを最小限に抑えるようとすると収差補正や累進面をサポートした

 最新鋭のレンズを選ぶ事になるのでコストが高くなる

× 累進的に度数が変化するレンズなので、本来の像の形が把握しづらい

× 眼鏡枠のフィッティングをしっかり行わないと、累進の歪みを感じやすく使いづらくなる

× 外面累進設計 内面累進設計 両面累進設計 両面複合累進設計 と種類が多く
どれが自分にピッタリ合うのか消費者の方には非常に分かりづらい

 

境目の無い遠近両用レンズのメリットは

◎ 累進的に度数が変化している為、境目が無く老眼と非常に気付かれにくい

◎ 範囲は狭くはなるが、二重焦点には無い「中間距離の度数」がある

◎ レンズ開発が進んでいるため、選択出来るレンズのランクが豊富で予算に合わせる事が可能

 

 

では、一通り説明をした後で・・・

境目のある二重焦点レンズがオススメの方をご紹介しますと

◇見た目をあまり気にしない方

◇遠近両用を使ってみたい方の中でも年齢が60代後半以上の方、

そして老眼の度数をかなり強く入れる予定の方。

 

遠近両用が初めての方でも遠くの度数と老眼の度数の位置が明確でわかりやすくなっています。

また、累進レンズと違って老眼の度数を強くしたところで累進独特の歪みが一切ないので、

強い老眼の度数を入れられるご高齢の方にもオススメになります。

(中間距離の度数が無いので処方合わせは慎重に致しますが)

 

 

境目の無い遠近両用レンズ(累進レンズ)がオススメの方をご紹介

◇人から「老眼」と見られるのがあまり好まない方

◇40代~50代ぐらいの方

◇60代以上の方ならレンズにご予算が回せられる方

◇累進レンズの経験が1年以上ある方

◇1本で 遠方~中間~近方を網羅させたい方

◇最新のコーティング技術や遮光効果の高い特殊カラーなどを体験したい方

 

何より1本ですべての距離を網羅出来るというのは魅力的でしょう。

さらに境目も無いので一般的な普通のレンズに見えます。

最近では眼の奥にある重要なルテインを保護する目的で開発された健康対策のレンズや、

眼病の方にもお勧めしている遮光性能の強い眩しくない特殊なレンズなども登場しています。

お客様の生活パターンに合わせやすいラインナップになっています。

 

ただ、累進レンズのデメリットにも書きましたが

境目の無い遠近両用レンズの1番のデメリットとして私が思うのが

・担当したスタッフの測定技術力・調整技術力によって見え方や慣れ方が左右される

です。

 

いくら10万円程するレンズや、高級な軽量なフレームを選んで作って頂いても

そもそも処方度数が眼にあっていなかったり、眼鏡の形がお客様の顔に合っていなかったりしたら、

見え方が非常に悪くなります。

この点は信頼できる眼鏡屋さんに頼むしかありませんが

そのお店選びも大変なのでココもデメリットになるかもしれません。

 

ただ信頼出来る眼鏡屋さんで、しっかりと問診を取ってもらい良い度数の処方と

フィッティング(調整)をきっちりと施したら、快適な視生活が待っていると思います。

 

メガネの金剛では、その信頼出来る眼鏡屋に少しでも近づく為にも

日々愚直に 「正しい眼鏡」 を作成する為の勉強を怠っていません。

遠近両用レンズ(累進レンズ)でご相談がございましたら、

お近くのスタッフまでお声かけ下さい。

 

ご納得いただけるまで徹底的にご説明をさせて頂きます。