メタルフレームの種類とは?
- 2019.03.06
- メガネの金剛
めがこんブログを見て下さっているみなさま、こんにちは。
メガネの金剛 イオン金剛店の酒井です。
前回はメガネに使われている素材と、メガネの種類についてちょろっとご紹介いたしました。
今回は前回さらっと流したメタルフレームの種類について少し掘り下げてご紹介できればと思います。
チタン
現在のメガネの主流素材になっています。
最近店頭に並んでいるメタルフレームはほとんどがチタン製ですね。
前回も少し触れましたが、チタンは「純チタン」と「チタン合金」に分別することが出来ます。
◆「純チタン」
メガネフレームの場合は90%以上がチタンによってできているものを指します。
とても軽く、アレルギーの心配も少ないので現在は多くのメガネに使われています。
また汗による劣化も少ないので、長時間身に着けることの多いメガネに適した金属として広く使用されています。
テンプルの裏側や、デモレンズ(店頭に並んでいる商品に最初から入っているレンズの事です!)の表面に「Ti-P」「Pure-Ti」などの表記がある場合は純チタンになります。
私も「Pure Titanium」表記のメガネを持っていますが、とても軽くて掛けやすいです!
余談ですが、メガネフレームの素材にチタンを初めて使用したメーカーをご存知でしょうか?
『マルマン』というメーカーですが、ニューヨーカーやTITANOSをイオン金剛店でも取り扱っています。
とても品質の良い安心できるメーカーです。
TITANOSにはチタンをくり抜きしたデザインが施されているフレームもあるのですが、純チタンをくり抜くのは実はとても難しい加工なのです。
そういった難しい加工がされているフレームを見たときは、技術力のあるところで製作されているので品質も高いと思っていいかもしれませんね。
◆「NT合金」(形状記憶合金)
ニッケルとチタンを1:1で混ぜた合金です。
フレーム表記に形状記憶と書いてあるものはNT合金を使用していることが多いです。
形状記憶性があるためフレームの型崩れはしにくいですが「折れない」わけではないのでご注意を!
また、表面処理されている事が多いですが、ニッケルはアレルギーの原因の一つでもあります。
長年使用していると表面処理が汗などで痛んできている場合もあるので、金属アレルギー持ちの方はこれも注意が必要ですね。
基本的にはテンプルに使われていることが多いです。
フロントやブリッジがNT合金製だと調整がきかないフレームです。
無いとは思いますがご注意を!
テンプルの裏側などにNT合金や形状記憶合金と記載があるとこの素材を使用しています。
◆ベータチタン(βチタン)
純チタンにバナジウム、アルミニウムを添加したチタン合金です。
こちらもメガネフレームに良く使用されている素材です。
純チタンよりも適度な弾力を持っているので掛けた時に柔らかいフィット感があります。
主にフロントはチタンでテンプルはβチタンを使用していることが多いです。
また、セルフレームであっても掛け心地を柔らかくする狙いのために芯をβチタン芯にしているフレームや、弾力を出すパーツだけβチタンを使用しているフレーム等もあります。
チタンは「しっかり」とした掛け心地、βチタンは「やわらかい」掛け心地のイメージですね!
■ステンレス
鉄にクロム、ニッケルなどを加えた合金です。
耐食性にすぐれた素材で、錆に強いです。
少し重量があり、薄くしても強度があるためメガネとしてシートメタルで軽量化を図ることが多いです。
加工性にも優れているため、くり抜き等でデザイン性を施してあるのも良く見かけます。
加工性、強度に優れているためか特に海外ブランドでよく使用されているイメージですね。
あとこれはチタンにも言えることですが、錆には強いとはいってもフレームについたゴミや汚れが錆つくのでこまめな手入れを推奨します!
特にくり抜きデザインの物は隙間に汚れはたまりやすいのでクリーニングは念入りに!
勿論、店頭までお持ちいただけたら超音波洗浄を掛けますのでピッカピカになりますよ!
さて、メガネの素材に使用されているものとしてよく見かけるのはこんなところでしょうか。
他にも、「サンプラチナ」、「金」などがありますが、割愛致します。
気になる方はお近くのスタッフに聞いてみて下さいね!
きっと答えてくれるはずです!
それでは、また機会があればよろしくお願いします。