ハズキルーペのお話② 正しい使い方
- 2019.02.04
- メガネの金剛
こんにちは。メガネの金剛のヤマザワです。
さて、ハズキルーペのお話の第2段です!
今回はハズキルーペの正しい使い方についてご説明させていただきます。
前回は、お薬の説明書や辞書・電話帳などの「小さすぎて読めない」文字を読むときや、
刺繍やネイルアートでの繊細な作業をするときにハズキルーペが有効だという話をしました。
今回はハズキルーペの性能を100%発揮するためのポイントを二つ、お伝えします!
1,遠くがよく見える状態で!
ハズキルーペの性能を活かすためにかかせないポイントの一つは、
遠くが良く見える状態でハズキルーペを掛けることです。
店頭でも近視の方が普段掛けているメガネをはずしてハズキを掛けると
「あれ?あんまり見やすくない……むしろなんだか見づらい??」
という方がよくいらっしゃいます。
近視の方はもともと近くを見やすい眼の性質をもっていますので、度数の強さにもよりますが
ただ度数の合わない(度数の弱い)メガネを掛けている状態になってしまいます。
実感として裸眼の方が見やすく感じてしまうわけです。
しかし、きちんと遠くが見えるメガネの上からハズキルーペを掛ける事で、
近視の方でもハズキルーペ本来の拡大効果を得られるのです。
ちなみに、遠くを見るときに遠視が原因でメガネを掛けている方も同様です。
遠視の方が裸眼の上からハズキルーペを掛けると、裸眼の見え方よりは改善があります。
しかし拡大効果を得ることはできません。
ハズキルーペを掛けて見て思ったような見え方にならないという方は
メガネの上からハズキルーペを掛けてみてくださいね!
※前回、眼に合わせてあつらえた老眼鏡の上からハズキルーペを掛けるというお話をしました。
この使い方は手芸や刺繍等かなり近い距離で見る時に適した使い方です。
なので読書やパソコンを見る時にこの使い方をすると
かなり近づけないと見えづらい状態になるので気を付けてくださいね。
2,少しずり下げた状態で!
次に、ハズキルーペの拡大効果を最大に発揮するためのポイントをお伝えします。
とても重要、かつ意外と忘れてしまいがちなこと。
そのポイントとは、少しずり下げて掛けるということです。
ハズキルーペを掛けるときは、眼鏡を掛ける時のようにキチンと顔に掛けるのではなく、
鼻先にのせることで少しずり下げて掛けます。
目からハズキルーペまでの距離をしっかり離すことで、拡大効果を高めることができるのです。
目からレンズまでの距離をしっかりあけるために、
一番初代のハズキルーペはこんな形をしていました。
何よりも眼からレンズまでの距離を離すことを考えたデザインだと言えるでしょう。
今のハズキルーペは、目までの距離を狭くすること、
メガネのようにしっかり掛けることもできるようになりました。
しっかり掛けることで拡大効果は小さくなりますが、ピントの合う距離は少し伸びます。
多少ですがピントの距離の調整ができるという利点があるのです。
なにより、デザイン性を見ると今のハズキルーペの方がやっぱりかっこいいです。
これも是非店頭でハズキルーペを掛けて試してみてくださいね。
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おまけ
私の好きな画家のひとりに「ポール・シャニャック」という方がいます。
ポールシャニャックは「点描」という技法を使って絵を描く画家としても有名です。
この点描という技法は、選ではなく規則的な点で絵を描く技法で、
様々な色合いで点を描くことで、ある意味絵でしか表せない質感を表現することができます。
学生のときはその描き方に憧れて点描で絵を描こうと思ったこともあったのですが、
とても根気のいる作業でしたのであきらめたことがあります。
その時は自分の背の高さほどのキャンバスに絵を描いていました。
なので、今回はその点描の技法を使って猫を描いてみました!
特に好きなのは「ポール・シャニャック」の点描で描いた風景画なので、
次は風景画に挑戦してみようと思います。
お楽しみに!