視力チェックって何をしているの?⑤~両眼視機能テスト~

皆さん、こんにちは。金剛店、仲野です。

 

お待たせしました、今回は、ついにパーシバルさん、シェアードさんの登場です。

 

メガネの金剛では、視力チェックの際に「カバーテスト」というものを行っています。

何をするためかと言いますと、「眼位」を確認するためのテストです。

眼位のずれは「両眼視機能」の異常に繋がることもあり、

なんとなく見にくかったり疲れてしまったりすることがあるのです。

 

 

「両眼視」とは言葉の通りですが、両目を同時に用いてひとつの物を見ることです。

何か至極当たり前な事を大層に言っているようですが、実はこれがすごい機能なのです。

 

人間の眼は、顔の前面にふたつ付いています。

これによって、ふたつの眼をひとつの物に指向することが出来ます。

いわゆる三角法によって物までの距離が分かります。

測距儀の原理と全く同じです。

樹上生活をしていた私たちのご先祖様にとって、

隣の枝までの距離を把握出来るということは生き残るために重要だったのでしょう。

 

因みに、馬やうさぎ等は頭の両側に眼が付いています。

2つの眼でひとつのものを同時に見ることは出来ません。

が、その代わり360度近い広い視野を持っています。

死角ほぼゼロ!

どこから敵が忍び寄って来ても、頭を動かさずに発見出来ます。

これはこれで、すごい機能です。

 

話が逸れましたが、この「両眼視」というのが

私たちの「視生活」にとても重要で必須の機能なのです。

 

例えば、右目と左目がそれぞれ違う物を見ている状況を想像してみてください。

とっても便利?いえいえ、とっても苦痛です。

すぐに片眼を閉じたくなるでしょう。

また、少しダブって見えるだけでも気持ち悪くなってしまいます。

3D映像を3Dメガネを掛けないで見てみて下さい。

すぐに見たくなくなると思います。

 

そういえば、最近ほとんど3D映画を見かけなくなったように思います。アバターが上映された時は、「これからの主流は3D!!」くらいの勢いの宣伝でしたが…。最近は家庭でもVRを楽しめるようになってきましたので、そっちが主流でしょうか?ただ主観視点が主流になってしまうと、大作のSFなどはヒットしにくいんですかね?個人的にオリジナルのSF大作を期待しています。インターステラーやオッデセイは良かったです。そう言えば、私も「ハンソロ」見ました。スターウォーズは愛知県の片田舎に住んでいた中学生の時に、大都会の名古屋まで映画を見に行ったことを思い出します。ハンソロには確かに、あの人が出ていました。何故?

 

またまた話が逸れました。

 

私たちメガネの金剛では、この両眼視が楽に出来ているのかを調べるために、

視力チェックを行う時には必ず「カバーテスト」を実施しています。

これによって、お客様が一つの物に視線を合わせる時に

楽に出来ているのか、それとも頑張って合わせているのかが分かります。

この頑張りが、何となく見にくい・疲れる等の原因になっていることもあり、

自分ではなかなか分からない部分です。

そんな方には「球面調整」「プリズム処方」など専門知識を活かしたメガネをご案内したり、

どのように見たら楽なのかという見方のアドバイスもさせて頂いています。

 

 

このカバーテストで頑張っていることが分かった場合には、

「クロスリング」「コの字テスト」「立体視テスト」などの

所謂「両眼視機能テスト」を行ってその程度を調べます。

 

次に「NPCテスト」を行います。

簡単に言えば、どれだけ寄り目が出来るかを調べます。

これによって、特に近くを長時間、楽に見ることが出来るのかを予測出来ます。

皆さんもスマホ等を一生懸命見ている時は必ず寄り目になっています。

寄り眼が苦手な方は得意な方に比べて負担が大きくなってしまっています。

これもご自身では中々分からない部分です。

ぜひ、メガネの金剛の視力チェックの時に確認してみてください。

 

次回は、「両眼視機能検査」について詳しくお話したいと思います。

 

ん?そう言えば、パーシバルさんやシェアードさんは何処へ?