子どもメガネ② ~弱視とその治療法~

久しぶりに文章を書いていると「あれ、どっちやったっけ?」と、悩んでしまう事ありませんか?

「こんにちわ」と「こんにちは」

正しいのはどっち?

 

正解は後者のほうでした。

 

改めまして「こんにちは!メガネの金剛ノバティながの店の北原です」

今回は少し真面目にお子様の「視力と弱視」についてお話します。

 

〇幼児の視力とは?

生まれたばかりの赤ちゃんは光が分かる程度です。

1ヶ月ぐらいでものの形が分かるようになり、2ヶ月ぐらいで色が分かるようになります。

そして4ヶ月ぐらいで動く物を目で追うようになります。

その後いろいろなものを見る事で視力が発達し、5才ぐらいで視力が1.0に達します。

6才頃には視機能の発達は止まってしまいます。

発達の途中でものが見にくい状態が続くと「弱視」になってしまいます。

 

〇弱視とは?

メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力が十分に上がらない状態の事をいいます。

裸眼視力が0.1以下で、度数がかなり強くても、メガネやコンタクトレンズをして矯正視力が

1.0以上の状態なら弱視ではありません。

 

〇弱視の原因は?

弱視の原因にはさまざまなタイプがあります。

(1)不同視弱視

片方の目だけ遠視や乱視が強いために、その目だけ視力が発達していない状態。

 

(2)屈折異常弱視

両目とも遠視や乱視が強いために、両目とも視力が発達していない状態。

 

(3)斜視弱視

斜視になっている目が使われないために、片方の目だけ視力が発達していない状態。

 

(4)形態覚遮断弱視

生まれつきの白内障や眼瞼下垂、また眼帯の使用などの理由により、片方もしくは両方の目に光が入らない状態が続いたために、視力が発達していない状態。

 

〇弱視の治療方法は?

(1)不同視弱視の場合

良い方の目をアイパッチで隠して弱視になっている目をたくさん使う訓練をします。

 

(2)屈折異常弱視の場合

原因となる遠視や乱視を矯正するメガネを作ります。

 

(3)斜視弱視の場合

遠視や乱視があればメガネを作ります。その後、視力が良い方の目をアイパッチで隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。

 

(4)形態覚遮断弱視の場合

まず原因となる白内障や眼瞼下垂の治療を行います。その後必要に応じてメガネを作り、視力の左右差があれば視力が良い方の目をアイパッチで隠して、弱視になっている目をたくさん使う弱視の訓練をします。

 

 

6才頃までに視機能の発達は止まってしまうので、弱視の治療は出来るだけ早い時期での発見が重要です。

普段のお子様の様子を良く見てあげて下さいね。

〇目つきが悪い 〇向かい合っても目が合わない 〇片目をつぶってみる 〇顔を傾けてみる

〇片目を隠すととても嫌がる 〇テレビや絵本をかなり近づけてみる 〇目が揺れている

〇空を飛んでいる鳥や飛行機がみえない

 

このような症状が見られる場合は弱視や斜視の可能性も有るため早めに専門医、視能訓練士が常勤している小児眼科の受診をお勧めします。

当店では「江富眼科」へ紹介しています。⇒ 江富眼科

上記のような症状が見られなくても弱視になっている可能性はあるので、「3歳児健診」は必ず受けて下さいね。

 

次回は弱視の治療用メガネについてお話しします。