メガネ(眼鏡)の見え方と見られ方について
- 2018.03.10
- 理念・考え方
メガネの見え方について、見られ方について考えたことはあるでしょうか。
使用用途によって、生活環境によって、あなたのお好みによって、お勧めするフレームもレンズも変わってきます。
眼鏡の見え方・見られ方についての、メガネの金剛の考えを伝えます。
見え方について
メガネは本来、視力の矯正器具です。
そして、メガネは万能ではありません。
メガネには、どのようなレンズの種類があるかご存知でしょうか?
例えば、遠用単焦点、近用単焦点といった単焦点レンズというものがあります。
同じく、遠近・中近・近々といった累進レンズがあります。
どの種類のレンズにも得意とする分野があり、それと同じく苦手とする分野があります。
例えば遠近両用のレンズは遠くも近くもよく見えますが、1枚のレンズで遠くから近くへ度数を変化させていきます。
その分歪みの入る部分があったり、縦幅の狭いフレームには入れにくかったりします。
このように、レンズのメリットとデメリットは表裏一体である場合が多いです。
人により見え方は違いますので、数あるレンズのなかから、その方にあったレンズを提案すること。
その行為が、我々が存在する意義なのかもしれません。
生活の中で役立つ1本を提案する。
そのためには、実際にメガネを使う「あなた」を知ることがとても重要になります。
遠くが見えにくいとおっしゃる方がいたとします。
その方にとって遠くとは何mなのでしょうか?
10m先なのでしょうか?
それとも50m先なのでしょうか?
近くが見えにくいとおっしゃる方がいたとします。
その方にとって近くとは何㎝なのでしょうか?
30㎝先なのでしょうか?
それとも50㎝先なのでしょうか?
個人個人にとっての見え方の常識を私達は知らなければなりません。
そのために私達は、お客様とお話をします。
漠然とした主訴に具体的な事例をあてはめて、よりお客様の要望に沿ったレンズを選択します。
そして、そのメガネの得意分野と苦手分野をお伝えします。
同時に、苦手分野を克服しているレンズも提案します。
さらに、そのレンズのメリットとデメリットもお伝えします。
メリット・デメリットを充分ご理解頂き、そして2~3本のメガネを掛けかえることで、お客様の要望に高い次元で応えることができるからです。
お客様の視生活をより良いものにするために、我々は常により良い見え方の提案を続けていきます。
お客様に喜んでもらえると信じて。
見られ方について
究極的には、お客様がどのように見られたいのかという要望を実現させることです。
例えば、頼りがいを感じる格好良さを。
例えば、さりげない美しさを。
といったざっくりしたイメージから始まり、どのような状況で使用する機会が多いのか?
お仕事?
趣味での場?
冠婚葬祭?
その状況でどのような立場であり、どのように見られるのが望ましいのか。
そこまでを汲み取ってからのフレーム提案を私達は目指しています。
もちろん、人間には変身願望というものもあります。
今までのイメージから脱却したいと思っているが、口には出さない方もおられます。
イメージを変えたいお客様にも、目指すべき変化対象があります。
具体的にイメージされているかいないかの差があるだけです。
私達はお客様が発するヒントから理想像を探り当て、そのイメージを保ちつつ、似合う一本を提案するのです。
私達がすべきこと、目指すべきもの
お客様の話をじっくりと聞き、
お客様の立場になってイメージし、
最良の一本を提供すること。
それこそが私達が行うべき職務であると考えています。