自己実現を軸に、新しい人事制度をつくる
- 2019.01.24
- 教育・研修・評価
みなさま、こんにちは。
メガネの金剛で代表をしております、佐藤です。
2011年4月12日に先代(創業社長)より代表を引き継ぎはや7年。
【人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創る。】
という理念を掲げ、日々奮闘中です。
仕事のこと、会社のこと、業界のこと、社会のこと、自分のこと、について
思うこと、考えること、決めたこと、行動したこと、を少しずつ発信していきたいと思います。
メガネの金剛は、2019年度より人事制度を新しくします。
昨年来より、私は人事制度や人事評価系の本を読み漁っていました。
さらには、昨年は全メンバーと〝新制度会議〟と銘打った
新しい人事制度を考える会議を行いました。
メガネの金剛では、これまでも様々な人事的な取り組みを行ってきました。
BSC(バランストスカカード)、360度評価、勉強会試験制度など、
いかに定量的に、いかにフェアに、いかに皆が評価に報酬に納得感を持つことができるか…
このようにずっとずっと考えてきたように思います。
今まで行ってきた制度の前提に、そして私の読んだほとんどの人事制度系の本の中には、
「会社にとってのあるべき人材像」が存在します。
例えば小売りでいうと、自社の部長として、店長として、販売員としての理想像をつくります。
その理想像のスキルやマインドを分解して出来上がるのが評価指標なわけです。
これで効率的に売上がとれる仕組みが出来上がります。
均質が効率を生み出すという考えです。
私はずっとこの前提に悩まされていました。
私自身が「金太郎飴みたいに均質化されたメンバーと働きたくない」と思っていたからです。
私は、一人一人に個性や強みを思う存分発揮してもらいたいと思っていました。
強みを尖らせてほしいと思っていました。
皆に、ビジョンを持ってイキイキと自己実現に邁進して欲しいと思っていました。
「自己実現をしてほしいのに、会社にとってのあるべき人材像?」
一人一人にビジョンを持って自己実現をしてほしいのに、会社に理想の人材像がある。
ここに、大きな矛盾があると気づきました。
一人一人のビジョンは、会社にとっての理想の人材像とは必ずズレます。
これは、すり合わせることのできない大きな矛盾です。
(少なくとも、みんなの自己実現を会社の理想の人材像に近づけて欲しいとお願いしないと成り立ちません。)
では一人一人の自己実現を支援することのできる会社とは
一体どのようなものでしょうか?
私の持論は以下の3つです。
➀メガネの金剛として支援できる自己実現のドメイン(範囲)を明確に示す。
メガネの金剛では
「お菓子をつくって、お客さまに幸せを届けたい」
という自己実現を支援できません。
なのでメガネの金剛が支援できる範囲を明確にする必要があります。
これは理念が明確に示してくれています。
【人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創る。】
この範囲の自己実現であれば、フルコミットで応援をお約束します。
➁そのドメイン内で最低限必要なスキルやマインドを徹底教育する。
メガネの金剛が培ってきたスキルやマインドや躾を徹底的に教育します。
入社してから5年程度は徹底的に勉強をしてもらいます。
これはメガネの金剛の本業を強くすることと、
自己実現に必須のビジョンを設定する上で必要な経験だからです。
食わず嫌いでは、自分の本当に大好きなモノには出会えませんので。
➂個々の自己実現に対して、利用しやすい会社にする。
メガネの金剛は、働いているメンバーの自己実現のために利用してもらう会社になります。
今ある店舗、サービス、商品、全てのハードとソフトを個々の自己実現に繋げます。
自己実現に直結する店舗、サービス、商品、ビジネスモデルまでも新たに創ります。
メガネの金剛には、「あるべき人材像」はありません。
あえて言うのであれば、「イキイキと自分の個性を尖らせているヒト」です。
これを、人事評価に紐づけると
➀貢献度の評価
会社の方向性を理解して、皆に関わっているか?
自分の得意分野を仕組みや個人にフィードバックしているか?
➁成長度の評価
知識、技術、得意分野において成長しているか?
ビジョンを持ち、イキイキと夢中になれているか?
と、なりました。(報酬、人事配置などは割愛)
今までとは全然ちがいますね。
これをなんとか仕組み化して運用してみます。
2019年度いろいろな壁に当たるとは思いますが、本当に楽しみです。
いま、私は本当に仕事が楽しい。
キツいときもありますが、楽しい。
それは、私自身がメガネの金剛という会社のインフラを活用して
自己実現に近づいているからなのだと思います。
「イキイキと自分の個性を尖らせているヒト」だらけの会社。
そのようなメンバーと共に働くのが、刺激的でめちゃくちゃ楽しい!!面白い!!
驚異の努力、強烈な個性、強力な強みが共に働くメンバーへの尊敬と信頼を深めます。
このチームでしか成しえないものが生まれ、新たなサービスやコンテンツが生まれます。
それが誇りになり、成果がでて、伝説になり、文化を創ります。
近い未来、今のメンバーたちとそのようにできる自信があります。
私たちは、イキイキと個性を尖らせて。
【人に、伝える。「見る」「聞く」の文化を創ります。】